ラオ語とタイ語・サッカー

今日、ワールドカップ最終予選で日本がイランに負けた。それで思い出した。

1994年だったか、1990年だったか、ワールドカップの時、ラオスのヴィエンチャンにいた。ゲストハウスで朝従業員の男の子に、前日のワールドカップの結果を聞いた。すると「angkrit (イギリス)phae」という。<え?!イギリスが負けた?>まだ一回戦の段階で、イギリスが負けるわけがない。優勝候補のイギリスが、そんな!?びっくりした私は、「angkrit phae???」と何度も聞いたが、やはり「phae」という。

私はタイ国のコンケン大学にいた。コンケンはラオ語を喋るラオ人たちがいる地方だ。だから私のタイ語は、バンコク・タイ語とは異なり、ラオ語との混在、またはラオなまりのタイ語だ。タイ語で、「phae」は「負ける」こと。

何度も何度もゲストハウスの男の子に聞きなおすので、彼も怪訝な顔をし始めた。それでふと考えた私は、英語で「victory?」というと、これまた、そうだと答える?あれれ?イギリスは勝った?のか。どっちだ?英語で確かめると、イギリスは勝ったのだ。じゃあ「phae」の意味は?彼に言わせると、「victory」だという。どうして?タイ語と逆の意味なの?

タイ語とラオ語は似ている。似ているからこそ、ややこしい。私はいつまでたっても、タイなまりのラオ語か、ラオなまりのタイ語しか話せない。後日、日本の大学院に留学しているラオ人に「phae」の意味を聞いた。すると、今度は「負ける」ことだという。そして、ヴィエンチャンのゲストハウスでの話をすると、「その人は田舎から出てきたばかりだったんだろう。地方のラオ人でそんな使い方をする人もいるが。学校に行っていないということだよ」と言われた。

なんちゅうこっちゃ。これまた後日、古いタイの文献を見ていると、現在のラオ語にあたる言葉がたくさん出てくる。つまりもともと古いラオ語がこの地域では優勢だったのが、だんだん変化して今のようなタイ語とラオ語に変化してきた。近代教育によってどこかの地方の言葉が、全国的に標準化したということみたいだ。

ああ、外国語ってやっぱり難しい。2004年にまたヴィエンチャンに行った。そのゲストハウスはもうなく、町自体も全体的に建物が増えて人も多くなっていた。時の流れははやいもの。マリコ
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by chachamylove2003 | 2005-03-26 02:37 | タイ諸々