コンケンの泥棒

私が住むところは、日本で一番ひったくりが多い地区らしい。もちろん違法駐車も日本一多い。住みにくいのかというと、そうではなく住宅地として最近は時価が上がってきているくらいだから、住みたいという人は多いようだ。

昔ながらの、アパートや長屋、そして商店街が残りつつも、新しいスーパー、マンションなどが集まるところ。ごちゃごちゃしているというのが、私の印象。

そんなところだから、住宅地にしては強盗なんかも多いらしい。この前、すぐそばのコンビニに強盗が入った。でもその強盗は、包丁を自分の首に突きつけ、「来るな!来たら自殺するぞ!」と言いつつ、パンやおにぎりを食いあさったという。生活保護を切られて、おなかが空いていたそうな。

なんだか、寂しいような、怖いような。かわいそうと言ったらいいのか、どうしたらいいのか。

タイのコンケン大学のそばに住んでいた時、私はどろぼうに会ったことがある。

その頃住んでいたのは、小さいながらも二階建ての家だった。その日、午前3時頃まで本を読んでから2階で寝た。すぐに熟睡したが、ふと目を開けた。夢かどうかわからないまま、<目の前に白い服を着た人がいるなあ>と思っている自分がいた。

<でも待てよ。昨日は誰もうちに泊まらなかった。一人で寝たんだっけ。じゃあ、これは誰?>

人間の声とは思えない音を発してしまった<ぎゃーーーーー!
そうすると、ばたばたという、人があわてて階段を下りていく音を聞いた。<本物だ>

もうすでに5時をすぎ、外は明るくなりはじめていた。そろそろと階段を下りると、誰もおらず、窓の格子がゆがみ、中の網戸ははずされていた。そこから手を入れて、ドアのかんぬきを抜いたようだった。

コンピューター、カメラを探す。<あった>
財布を捜す。あったが、入っているはずの500バーツほどのお金が抜かれていた。財布の中の現金は抜かれたが、なぜか元々入っていなかった20バーツが入っていた。<???>

後日、友達にこのことを言うと、「親切な泥棒じゃないの。とりあえずの食事代だけは置いていってくれて」と、笑われた。でも寝姿をみられた私は、笑うことができなかった。警察はその泥棒が裏の村の若者であると突き止めることができたが、彼はすでにバンコクへ逃げた後だった。ちかん泥棒のようなことをこれまでに何度もしていた前科があったらしい。

私はそれから、今に至るまでずっと、寝ているところを人に起こされると、恐怖で飛び起きてしまうようになった。目覚まし時計や猫なら、起こされてもびっくりしないのだけれど。これもトラウマ。それにしても、あの20バーツは、何だったんだろう?マリコ
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by chachamylove2003 | 2005-05-07 23:29 | タイ諸々