タイの僧侶とインタビュー

タイで僧侶にインタビューすることが多い。研究のテーマが宗教がらみだからしかたないのだけれど、何度やっても好きにはなれない。

227の具戒足を遵守する僧侶にとって、女性に直接触れることは厳禁なのは理解しているつもり。だから対面する時も距離を離し、直接触れるようなことはもちろんしない。服装だってちゃんとしているつもりだ。タイ人ではないけれど、日本人としては最高の作法を持って応対しているつもり。なのに、僧侶は私と喋るのが嫌なようだ。

特に年配の僧侶は、私と視点を合わそうともしない。そしてこちらの質問とは違うことばかりを答え、果ては逃げていく。最初は、私のタイ語が理解できないのでウンザリしてしまったのかなと思い、後を追いかけて何度もわかりやすく質問しようと心がけたが、それでも逃げられる。

心の中で、どうしても「僧侶も同じ人間じゃないか」という気持ちが強いために、逃げられると悔しくてならない。

でも有名な高僧の自伝に目を通してみると、女性の視線、姿は修行の最大の妨げになるようで、僧侶は皆それに苦しんでいるようだ。

ある僧侶は、一目見た女性の姿が目に焼き付き、体内の欲望に火がついてしまって、一人籠もって読経に励んでも、人気のない森の寺で瞑想修行に励んでも、その欲望を押さえることができなくて還俗してしまった。

また別の僧侶は、読経の仕方を俗人女性に教えているとき、ふと手を伸ばした拍子に女性の体に触れてしまい、それをきっかけに、やはり還俗してしまった。

「話すときは、人の目を見て話しなさい」と学校で習ったのだが、これは僧侶との会話には利用できない。私が僧侶の目を見て、一生懸命そのコトバを聞き取ろうと努力すればするほど、相手は居心地の悪い思いをするのだ。

困った私は、運転手の年配男性に同席を頼んだ。すると僧侶は機嫌良く喋る喋る・・・。もちろんその男性に対して。だから彼に代わりにインタビューしてもらい、私はその横で一生懸命メモを取るようにすると、僧侶の個人的な話から何から、いろいろな話をしてくれるようになった。

ただしその男性は、ある僧侶に気に入られ、体を触られ続け、ほとんどセクハラ状態になってしまったのだが。

男性にとっての性的欲望は、悪魔のように体に巣くい、神経まで破壊する。長年の修行の成果も一瞬の迷いによって、泡と消え去る。

でもねえ、女性の方に責任があるんじゃなくって、やっぱりそれって男性の問題なんだから、避けるだけではなく、もっと修行して心を鍛えなさいと言いたい。ただの愚痴なんだけどね。マリコ
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by chachamylove2003 | 2005-10-24 13:58 | タイ諸々