唐突ですが、私は高所恐怖症です。
小さい頃から屋根などの高いところに登って、降りて来られなくなることがよくあった。
年をとればとるほど、この傾向は強くなってきたように感じる。
何年も前にカンボジアのアンコールワットに行ったときも、
長い急な階段を登って神殿にあがった。
確かに上からの眺めはよかったが、降りられなくなった。
一緒に行った友達は、「先に降りてるねぇ」と言ってすたすたと行ってしまった。
目の前の広大な風景を見ながら、とてもじゃないが、足が伸びてくれない。
だから風景に背を向け、階段にしがみ付いて、這うように一段ずつ足を下ろした。
下から友達が「後10段、後9段、、、」とカウントダウンしてくれている。
何とか下まで降りて振り向くと、友達は拍手、アンコールワットに住んでいるドンチー(白衣の女性修行者)のおばあさんたちは、手を合わせてニコニコうなづいている。
かなり恥ずかしかった。
私の高所恐怖症は、高さの問題ではない。
下が見えると怖くて足がすくんで動けなくなる。
だから非常階段や螺旋階段、プラットホームの端、つり橋などが苦手。
透明なエレベーターに乗るときは、ひたすら昇降階のボタンを眺めている。
友達が住む高層マンションを訪ねたとき、ベランダに立つことができなかった。
なぜならベランダの柵(壁?)に飾りのための穴がいくつも開いており、そこから夜景が見えたからだ。
タイでは、エスカレーターも苦手。
横の部分が透明である場合が多いように思う。
例えば、多くの買い物客でにぎわうバンコクのショッピングセンターMBKのエスカレーターは吹き抜けにあって透明(もしかしたら記憶違いかも)。私にとっては最悪。
とにかく手すりのゴムにしがみ付く。下は見ない。
どうしてこんな話を持ち出したかというと
今日、コンケンで乗ったエスカレーターはそれ以上に最悪だったからだ。
地方都市コンケンでもMBKに似せたショッピングセンターが建てられた。
それはいいのだが、エスカレーターが透明。
最悪なのは、手すりが動かない!!!
エスカレーターは、足元と手すりが連動して動くから、手すりをつかむことによって体が安定するのだ。
その手すりが動かない、、、。
私は何にしがみ付けばいいのだ!!!?
何をつかめばいいのかわからないまま、足ががくがくする前になんとか降りた。
エスカレーターのこんなところをケチるなと言いたい。
本当に怖かったんだから。
マリコ
この写真と文章は全く関係ありません。
繭の色がきれいだったから載せただけです。
# by chachamylove2003 | 2008-12-11 00:51 | タイ諸々