人気ブログランキング | 話題のタグを見る

タイの猫ブンミー

5年間ほど、東北タイのコンケン大学の大学院で過ごした。
そのとき出会ったのが、ブンミー。

気づいていた。だいぶ前からうろうろしていると。でも元々アレルギー体質もあるし、今まで猫なんか飼ったことがなかった私は、猫がうちに入ろうとすると、蹴倒して追い出していた。でも、ある日、いつも見かける白黒猫が勝手に私の部屋に入り、布団の上で寝ているのを発見した。もちろん追い出そうとした。

でも、、、、。ぐったりとし、触ると熱もある。首が腫れている。傷からばい菌が入って膿んでいるようだ。<どうしよう>力無い猫を布袋に押し込んで、バイクで獣医学部に走った。大学の中にある獣医学部に行くと、牛などの家畜に混じって(?)獣医がいた。切開してもらい消毒し薬をもらって帰った。病人(猫?)なんだもん、しかたない。毎日、嫌がる猫に薬を飲ませ、体も拭き、私の布団をベットとして提供し、授業もさぼって看病に明け暮れて3日、、、。

回復が早い猫は、元気になった。で?まだ居る。もはや追い出すこともできなくなって、そのまま白黒猫と半同棲生活となった。タイ人の友達からは、「幸せな猫だね。治療費も払ってもらえて」と言われたので、ブンミー(功徳がある)と名付けた。

元気になってからは、私の部屋を我がものと思っていたようだ。勝手に網戸を手(足)で開けて、出入りし、お腹がすいた時と眠い時だけやってきて、「ミャオ」。私の友達(人間)が集まり、部屋で輪になって宴会をしていると、一人ずつの膝の上に乗ってしばらく寝、それから次の人の膝へと移動し、、、そして一周するとベットにあがって寝た。半野生のブンミーは、ネズミを捕って食べては、頭蓋骨だけ固かったのか、食べることができずに私のもとに運んでくれた。またカゲロウが飛んでいると、ジャンプしてパコパコ、食べていた。

そんなブンミーも、私が日本へ帰る準備をしている時、何かを察したのか帰ってこなくなった。あっけない別れだった。マリコ

by chachamylove2003 | 2005-03-24 18:07 | タイ諸々